プロテインは体に良いの?悪いの?実は「飲むべき人」と「いらない人」がいる話
「プロテインって飲んだほうがいいの?」
「なんとなく筋肉ムキムキになりそうで怖い…」
運動を始めたばかりの方や、健康志向で生活を見直し始めた方から、よくこんなご相談をいただきます。
結論から言えば、プロテイン(たんぱく質補助食品)は、“合う人にはメリットがある”一方で、“いらない人”もいるというのが事実。体に良いか悪いかは、目的や生活習慣によって変わるんです。
今回は、そんな「プロテインの真実」について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
プロテインって何?=たんぱく質の“粉バージョン”
まず前提として、プロテインは薬でもサプリでもなく、たんぱく質を効率よく摂るための食品です。牛乳から作られたホエイや、大豆から作られたソイなど、原料もさまざま。
私たちが日々の食事から摂っている「肉・魚・卵・豆腐・納豆・牛乳」などにも当然たんぱく質は含まれていますが、食が細い方や忙しくて食事が偏る方には、それだけでは足りないことも。
そんなときに便利なのがプロテイン。**“粉からつくるたんぱく質入りの飲み物”**と考えると、少し親しみやすくなるかもしれません。
プロテインを飲むメリット(必要な人にとって)
以下のような方にとっては、プロテインは非常に心強い味方になります。
1. 食事からたんぱく質が不足しがちな方
朝ごはんがパンだけ、ランチがサラダだけ、夜はおにぎりで済ませる――というような食生活では、たんぱく質は不足します。
厚生労働省の目安では、成人女性でも1日50g前後のたんぱく質が必要ですが、意識しないと足りていない方が多いです。
プロテイン1杯でおよそ15〜20gのたんぱく質を補えるので、忙しい日や食事が偏った日の「保険」としては非常に便利です。
2. 筋肉量を増やしたい/維持したい方
運動習慣がある方や、高齢になって筋力低下を予防したい方には、運動+プロテインが効果的です。
特に運動後30分以内は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、たんぱく質が筋肉合成に活用されやすい時間帯とされているため、そこに間に合うようにプロテインを摂るのも一つの手です。
3. 体重や食事量を制限している方
ダイエット中にたんぱく質が不足すると、筋肉まで落ちて基礎代謝が下がることがあります。
食事全体の量を抑えつつ、必要なたんぱく質だけは補いたい…というときに、プロテインは役立ちます。
注意!こんな人には不要、または控えた方がいいケースも
プロテインはあくまで「足りない人のための補助食品」です。すべての人が積極的に飲むべきものではありません。
1. 食事で十分なたんぱく質を摂れている人
肉・魚・卵・大豆製品をしっかり食べている人にとっては、追加のプロテインは必要ない場合が多いです。
過剰なたんぱく質は、使い切れずに脂肪として蓄積されることもあります。
2. 腎臓に不安がある人・持病がある人
たんぱく質の代謝には腎臓が関わるため、腎機能に不安がある方や治療中の方は必ず医師に相談を。
自己判断でのプロテイン摂取は避けましょう。
3. 添加物や甘味料が気になる人
市販のプロテインには、人工甘味料・香料・乳化剤などが含まれているものも。
体に合わないと感じる方は、無添加のタイプや、甘さ控えめの製品を選ぶことをおすすめします。
結論:プロテインは「足りない人」が賢く使うと心強い味方
プロテインは、「筋肉ムキムキになる薬」ではありません。
それよりも、「現代人の食生活をちょっとだけ助けてくれる道具」というイメージが近いかもしれません。
- 忙しくて食事が偏りがちな方
- 運動とセットで筋力を維持したい方
- ダイエット中の筋肉減少を防ぎたい方
そんな方には、プロテインは良い選択肢になりえます。
一方で、「なんとなく健康に良さそうだから」と、必要ないのに習慣的に飲み続けるのはおすすめしません。あくまで、“今の自分にとって必要か?”を考えて選ぶのが大切です。
迷ったときは、ぜひご相談ください
「私は飲んだほうがいい?」
「どんなプロテインが合っている?」
そんな疑問がある方は、ジムでの体験時やカウンセリングで、遠慮なくお聞きください。
あなたの目的や生活リズムを踏まえたうえで、無理なく・安全に取り入れられる方法をご提案します。
必要に応じて、以下の情報もご提供できます:
- プロテインの選び方ガイド(目的別)
- 食事+プロテインで1日のたんぱく質量を整えるコツ
- おすすめの無添加・ナチュラル系製品(市販品)
「体に良い・悪い」の二択ではなく、「自分にとって必要かどうか」を一緒に見極めていきましょう。


